2013年12月28日土曜日

Steven Universe見た

北米Cartoon Networkで放送中の"Steven Universe"、年内放送分の#07 "Bubble Buddies"まで見ました。

今のところ、いろいろ細かい話がまだよく分からなかったりするんだけど、ちょっとずつこの作品の雰囲気が掴めてきたかなあといったところですね。

今更説明も要らないかもしれないけど簡単におさらいしておくと、"Steven Universe"は人類の平和を守る魔法戦士集団「クリスタル・ジェム」のお話。

主人公のスティーブン(Steven)は一応クリスタル・ジェムの一員で、魔力の源である宝玉も持ってるんだけど、まだその力をうまくコントロールできないみたい。

スティーブン以外のクリスタル・ジェムの皆さんはこんな感じ。

ガーネット(Garnet)。

デカくて寡黙なおねーさん。もしかしたらおばさんかもしれない。というかグラサンしてるので何考えているのかすら分からなかったりするんですよね。手の平に宝玉を持つ。

アメジスト(Amethyst)。

太ましくてだらしのないおねーさん。スティーブンとは一番気が合いそうかな。宝玉は胸元。

パール(Pearl)。

几帳面でよく喋るおねーさん。スティーブンのことを一番気にかけてる感じ。まあ単に他の二人が放任主義なだけかも。宝玉はおデコの目立つ位置。

パールさんの話では他にもクリスタル・ジェムはいるっぽいんだけど、とりあえずスティーブンと一緒にいるのはこの3人だけですね。

クリスタル・ジェムのおねーさん達は人類の平和を守るためにいろいろ冒険しているみたいなんだけど、スティーブンはまだ見習いなので基本的にお留守番なんですよね。

なのでおねーさん達が一体どこで何をしているのか、何と戦っているのかが実はまだ謎に包まれていたりする。

ただ、ちょいちょいコチラの世界にも怪物が現れることがあるようで、そういう時はスティーブンも活躍するみたい。

もっとも、この怪物たちも一体何がしたいのか、どこから何故現れるのか、まだよく分からないんですよね。とりあえず襲ってきたからやっつけておくか、みたいなノリに見えなくもない。

ということで、クリスタル・ジェムが主人公の物語のわりに、クリスタル・ジェムにまつわる話の細かいところがまだ全然掴めない状況なので、最後までエピソードを見てもちょっと消化不良な感じになることが多い気がしてます。まあそのへんはおいおい掘り下げて行くんでしょうね。

ただ、スティーブンはお留守番させられる分、町の普通の人たちとよく絡むんですよ。

スティーブン達が住んでいるのは海辺の町「ビーチ・シティ」

スティーブン達は岬の小屋に住んでいて、そこにはクリスタル・ジェムのお寺があるらしい。「お寺」というのは正しい解釈か分からないけど、作中では"temple"と呼ばれていますね。

で、岬の丘のふもとにはごく普通の人々が生活するごく普通の町が広がっています。

このビーチ・シティという町のなんとも言えない「普通感」が個人的に気に入ってるんですよね。ビーチ・シティの住人たちもほんと普通の人たちばかりといった感じ。

例えば、スティーブンのお父さん、グレッグ(Greg)は洗車場をやってるごく普通のおっさん。

グレッグは昔はバンドマンとして全米を旅して回っていて、ガレージにはその頃の思い出の品が山のようにあるのだとか。いいじゃないですか、この過去を持つ男って感じが。

ガレージの中にはスティーブンの母親、ローズ・クォーツ(Rose Quartz)さんとの思い出の写真も。ローズさん、髪の毛くるっくるだな!

洗車場の雰囲気もいい感じなんだけど、他の街並みの描写も実に趣深い。なんというか、うらぶれた海辺の田舎町っていう情緒があるんですよ。

右下の古典的なテーマパーク(というかカーニバル?)の雰囲気、いいなあ。このジェットコースター、絶対木造だよね・・・

あとこの辺の風景を見ているとどうも電柱と送電線が目につくなあ。都市部にあるようなたくさんの電線が束になってるやつじゃなくて、一本の頼りない電線が傾いた木造の電柱をわずかに伝っているあの感じ。日本でもちょっと田舎に行くとこんな感じですよね。

そんなビーチ・シティで働くドーナツ屋のセイディ(Sadie)とラース(Lars)、ポテト屋のピーディ(Peedee)。この人たちもいたって普通。

で、#07に出てきた女の子、コニー(Connie)ちゃん。

この子は父親の仕事の都合でいろんなビーチを転々と移り住んできたので、グレッグやラースと違って言わばよそ者。もしかすると、そのうちまたどこかへ引っ越して行くのかもしれない。うーん、なんかいいな、そういうの。

勝手なイメージだけど、ビーチ・シティのような港町にはグレッグのような留まる者とコニーちゃんのような通り過ぎる者がいて、そこにドラマが生まれると思うんですよね。

留まる者と、通り過ぎる者。

そういう港町の土地柄みたいなものを考えると、なんだかビーチ・シティって、"Flapjack"のストーマロング・ハーバーに似てるのかもと思えてきた。

"The Marvelous Misadventures of Flapjack"の舞台、ストーマロング・ハーバーは大海原のド真ん中に作られた人工島。

フラップジャックたち、メインの登場人物はみんなストーマロングに留まる者なんだけど、そこはやはり港町。船乗り、漁師、海賊、商人といったありとあらゆる海の男たちがそこを通り過ぎていく様子が描かれていて、その独特の雰囲気が好きでした。

ただ、港町という点で共通しているとはいえ、ストーマロングは喧騒に包まれた景気のいい町。それに比べると、ビーチ・シティはピーク期を過ぎた、どことなく寂しい雰囲気があって、それはそれでイイですね。

というわけで、個人的にはこのビーチ・シティの普通の人々の暮らしを静かに描いていく感じでも結構面白いなあと思いました。

ただ、今のところ、クリスタル・ジェムのお話と町の普通の人のお話がだいぶ切り離れているんですよねー。ていうかジェムのおねーさん達は存在自体が浮いているような。あのカッコで普通に町を歩けるんだろうか。。

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