2014年6月28日土曜日

Todd Kauffmanらの「ワンアイディア」感

カナダのYTVで"Looped"という作品が放送予定だそうですね。 製作はDHX Media、クリエイターは"Grojband"と同じくTodd KauffmanとMark Thorntonのコンビだとか。

Todd Kauffmanと言えばカナダアニメ界ではお馴染みの人で、"Grojband"の他にも"Total Drama"シリーズのキャラクターデザインとか、 "Sidekick"の製作とかをやってきた人ですね。

で、"Looped"はどういう作品かというと、えーと、「ラック(Luc)とセオ(Theo)の二人組がとある事情でタイムループにハマり、同じ月曜日を延々と繰り返すことになる。 二人はその日何が起こるかを全て前もって知ってるので、その情報を活用してサイコーの月曜日を過ごそうぜ!」 的な話らしい。

うーん。。 なんていうか、Todd Kauffman作品って、こーいう「ワンアイディア」感の強いのが多くないすかね?

例えば"Sidekick"はどういう設定だったかというと、

「スーパーヒーローやスーパーヴィランが当たり前の世界。 スーパーヒーローのサイドキック養成学校に通うサエない少年エリックは伝説的なスーパーヒーロー"マキシム・マン"のサイドキックに抜擢されるが、その直後、マキシム・マンは何故か失踪してしまう。 そんなことがバレると世界中がパニックになるので、エリックはマキシム・マンがピンピンしてることを装いつつ、彼のサイドキックとして日々の暮らしを送るのだった」といった感じ。

では"Grojband"の設定はというと、

「ガレージバンドのリーダーをやってる少年コーリーは、演奏と歌唱力は文句なしなんだけど作詞のセンスが絶望的。 どうしてもいい歌詞が思いつかないので、ある日コーリーは姉のトリーナの日記の内容に曲をつけてそのまんま歌ったところ、それが大ヒット! 以来、コーリーとバンド仲間はトリーナに刺激的な日記(つまり歌詞)を書かせるために事あるごとにトリーナの神経を逆撫でするようになる」というもの。

この、言葉で説明するとめちゃくちゃ複雑になる背景設定! こういう、だいぶヒネった設定のワンアイディアで押し切ろうという感じが、Todd Kauffman作品にはあるような。

しかも"Sidekick"と"Grojband"の恐ろしいところは、この複雑な設定を作中で特に説明しないんですよね。

作中で説明しないかわりに、数十秒のオープニングテーマでイッキに説明しようとするんですよ。 いや、それもほとんど説明できてないので、公式サイトでの予習が前提になっちゃうんですが。

とはいえ、"Sidekick"はヴァナ、キティ、トレバーといった個性的な脇役もいるし、いろいろエピソードのバリエーションもあるのでユルいサイドキック学園コメディとして結構面白いんですけどね。 むしろもう、みんな失踪したマキシム・マンのことなんて忘れてるんじゃないかと思えるほどで。

逆に"Grojband"は背景設定に引きずられすぎて肝心の話の内容があまりにもワンパターンになってるのが残念だったんだよなー。 あ、といっても、"Grojband"は全部見てるわけじゃないんですが。

で、今回の"Looped"は、同じような月曜日を繰り返す話・・・

大丈夫か、それ? ワンパターンになっちゃったりしない??

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